NPO法人Mother’s Tree Japanについて

Mother’s Tree Japanは産前産後、子育て中の在日外国人女性のサポートをするNPO法人です。

在日外国人女性の皆さんの日本での心身ともに健康な子育てのスタートは、日本社会の未来にとっても、とても大切な鍵となります。

私たちは文化的な違いを豊かさと捉えて、お互いに尊敬の気持ちを持ったコミュニケーションを大切にしながら心身をサポートしていきます。

 

設立の背景と趣旨

近年日本では国際化の流れが加速して、在日外国人の方が急速に増えています。

しかし、外国からきたお母さんたちの多くは、文化や宗教、言葉や健康習慣の違い、そして、頼れる親戚が近くにいないことなどから、ストレスやうつになど産前産後に起きる深刻な問題を抱えやすい状況にあります。

ただでさえストレスを抱えやすく孤立しやすい産前産後の時期に、さらに大きな重荷を抱えることになります。


そこで、私たちはNPO法人Mother’s Tree Japan を立ち上げました。

Mother’s Tree Japanではカウンセリングや付き添いサービスを通して、在日外国人女性が安心安定して心地よく子育てができるようにサポートします。

10年以上産前産後のケアに取り組み、知識や経験豊富な女性スタッフがサポートを行います。

また、地域のコミュニティや近隣の子育て中の女性たちとの敬意を持った、創造的な関係づくりの場を提供していきます。

必要であれば在日外国人の女性だけでなく、その子どもたちの教育についても必要なアドバイスを行ったり、地域のリソースにつなげるお手伝いをします。


これらのサービスを、わかりやすい日本語、英語、そして必要であれば他言語でのサポートを行っています。

日本でのお産や子育てを楽しく豊かなものにするために、どうぞお気軽にお問い合わせください

 
 
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理事長メッセージ


 日本の国際化の進展と外国人就労開放に伴い、年々日本に居住する外国人が増加していますが、経済的・社会的な諸事情や異文化の理解不足から、必ずしも安心・安全な生活と子育ての環境が確保するには至っていません。日本人の女性でも多くの方が出産前後の鬱などの問題を抱えている昨今、外国人女性は、出産にかかる言葉の問題、出産施設の問題、健康上の問題等、文化の違いによる孤立感を抱えているにもかかわらず、安心して相談できる家族や友人・知人が少ないため、その産前産後のストレスは深刻さを増しています。


 そこで、これらの社会的課題について、言葉や文化の壁を越えてサポートするNPO法人を設立して、出産前後の精神的・身体的不安を抱える外国人女性を対象にして寄り添う相談事業と地域や子育てのコミュニティづくり事業を行います。併せて、そのこどもたちの健全育成の増進を図る活動も行います。


 私たちは、この分野で個人のボランティア活動として10年余にわたり蓄積してきた専門的知識と十分な経験・ノウハウと実績をベースに、特に、海外在住や語学に堪能な理事長はじめ役員・社員を揃え、また、豊島区を拠点に幅広い年齢層の社会貢献活動を展開しているグループとの連携により、相談の背景にある社会共生や多文化や異文化の相互理解を何より大切にします。 他機関との連携、利用者の安心・安全な対応を図るためには、個人ベースや営利目的ではない特定非営利活動法人の形態が望ましいと考え、多くの賛同者を募って体制を構築しました。こうした理念と目的に沿った事業は、まさに喫緊の課題であると認識し、公益に資するものと信じます。


2020年6月
非営利活動法人Mother’s Tree Japan
理事長 坪野谷雅之

 

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事務局長メッセージ

みなさん
はじめまして。

私がこの活動を始めたのは、私の子供の時の体験がきっかけです。私は子供時代のほとんどを香港とイギリスで過ごしました。香港では戦争をしていた国の子供として、またイギリスではアジア人のこどもとして、とても孤立した寂しく辛い思いを何度も体験しました。

また、慣れない海外で食べるもの、着るもの、人との付き合い、病院など様々なことで苦労して私たちを育ててくれた母の苦労も知っています。特に、12歳の時にロンドンの病院に盲腸炎で入院した時、簡単な英語は話せたものの、痛みと怠さ、不安の中で自分の気持ちを伝えるのはとても難しかったこと、そして病院での熱を出した時の対応の仕方や手術後の過ごし方が日本と全く違うため、私だけでなく、家族ともども心細い思いをしたことを今でも鮮明に覚えています。

一方で、言葉はあまり通じなくても、優しい気持ちで看護してくれたり、親切な瞳で応援してくれる人たちにもたくさん会いました。そのことも、しっかり心に刻まれています。そんな体験がこのプロジェクトの大きなバックボーンになっています。

若い頃は保育園の先生として赤ちゃんのケアを、そして、そのあとはマッサージや温熱療法などを用いて、産前産後のお母さんたちに寄り添う仕事をして15年目になります。その中で日本人のお母さんたちだけでなく、外国人のお母さんたちとも触れ合う機会がたくさんありました。そのどれもが、私自身の世界を広げてくれ、その交流は心温まる楽しいものでした。今でもその家族のような交流は続いていて、私の人生を豊かにしてくれています。

そして、あの日、「私たちについて」に書かれた、外国人のお母さんと日本人の通訳の方のすれ違っている会話を聞いて、このプロジェクトを始めようと思い立ちました。日本に帰国して33年になりますが、子供の頃ほとんど海外で育ったせいか、今もどこか日本の中にいる異邦人のような気持ちで過ごしていることが多々あります。

そんなことも、「日本人とか外国人とか分け隔てなく」「助けてあげる人や助けられる人」でもなく、「当事者同士お互い様」という感覚で活動をしている私の原点になっている気がします。みなさんが日本での産前産後や子育てを安心・安全に、自信と誇りをもって胸を張ってスタートできるように、隣に寄り添いたい、そんな風に思っています。


是非お気軽に遊びにいらしてください。

そして、この思いに共感してくださる方がおられましたら、是非ご一緒に活動していきましょう。


みなさまにお目にかかるのを楽しみにしています。
2020年6月
非営利活動法人Mother’s Tree Japan
副理事長兼事務局長  坪野谷知美